2015年12月14日月曜日

一の会・呼吸瞑想 活動内容開示

12日に行いました「呼吸瞑想会」では、いつになく饒舌になってしまいました。

 ブログ「いおり日記」で最近書いています「気枯れ」に関して、どのような時に「気枯れ」を起こしてしまうのか、筆者自身の体験からお話しさせていただきました。



         


 太鼓をたたきながらダンスをしているうちに、トランス状態に陥ってしまう祭りや儀式などは、知らず知らずの間に無意識領域にため込んでしまった抑圧エネルギーの解消方法のひとつす。

 どれだけシンプルな社会であっても、人が集まると必ず摩擦や軋轢が生じます。

 それは、内面的に感じ方の異なる個人が、集団を形成して維持する過程で、どうしても葛藤や軋轢などは避けられないことによるものだと、筆者は理解しています。

 ましてや高度に複雑化した上に、変化のスピードが速い現代人においては、よほど自分の内面的感覚に向き合わないと、緊張でいっぱいいっぱいになってしまいます。

 自分が感じている葛藤や軋轢を押し込めて、まるで何事もなかったかのように他のことに夢中になっていても、身体には何らかの反応が必ず現れます。
 
 そして具体的に何らかの症状として心身に現れると、自分の事でありながら自分のことが分からなくなります。

 素朴な社会であれば祝由(しゅくゆ)や加持・祈祷で対処することができていました。

 しかし時代を下るにつれて、それだけでは対処することができなくなり、湯液(薬物)や鍼灸などの医療の必要性が出てきたのです。

 東洋医学では、上工(上医)は、未病を治す、と申します。

 未だ病となる前に手をうち、備わっている生命の輝きをもって表現するのが、本来の健康に生きる人間の姿だと、筆者は考えています。

 呼吸瞑想は、その方法のひとつとして、場所、時間、手間、努力、費用を必要としません。

 必要なのは、呼吸瞑想の有用性を知ること。これだけです。

 真実、真理というものは、簡単でシンプルなものです。

 

次回の養生講座は12/19(土)PM5:00より

 永松先生による~体の使い方~です。

参加希望の方はHPの一の会養生講座のご案内よりお問い合わせください。
 

一の会

2015年11月25日水曜日

自他超越!? 11/7 養生講座~呼吸瞑想~

 いおり鍼灸院スタッフの三谷です。

 自他超越? の感覚をちらりと垣間見たような瞑想会になりました。


 自他超越って、たいそうな表現ですが、実は簡単な所作で体験できます。(と、思います)


 先ず、姿勢を正して呼吸を調えます。

 そのままにして、しばらく右手の感覚に意識を集中します。

 次いで左手に意識を向けて、その手の感覚に集中します。

 そしておもむろに両手を合わせ、合掌します。

 しばらくこのままで、呼吸から意識を離さず、両手の感覚に意識を合わせます。

 しばらくすると、いつの間にか両手がひとつに感じて来るのです。

 右手が、左手が感じているのでも無い・・・両手がひとつとして感じている・・・


 当たり前と言えばそうなのですが、合掌という簡単なポーズを意識的に感じてみたことが無かったので、いまさらながら不思議な感じがしました。


 人と接した時、相手が感じているのか、ただ自分が感じているのか・・・

 このあたりのことは、いつもあいまいでモヤモヤしてしまいます。

 人間関係に生じる誤解や行き違いも、このあたりにあるのかもしれません。

 ここに思考が入ると、さらに際限なくモヤモヤが大きくなってしまうな~と、ちょっと振り返って思いました。


 分別なく、ただ素直に感じていると、相手の感じていることと、自分が感じていることが一体となるんだ!

 と、まあこんなふうに理屈では思ったのですが、これがなかなか・・・


 人の身体に直接触れる東洋医学にも、分別知としての理論はあります。

 金澤先生が、人に触れる時には、一切を忘れて 「ただ触れて感じる」 とおっしゃってる意味が、何となく分かったかのように、チラッと感じました。

 思い込み、偏見、自分勝手な都合で人に接しない。

 人や物事に向かい合っているときの、自分の状態。

 これだなって、感じました。

 





 自分の感じていること、そして気持ちに意識的になること。

 それには、ちょっとしたときに自分の呼吸に意識を向けるのが一番大切です。

 意識的であるかどうか、気付いているかいないのか、ちょっとした違いのようですが、天地の差ほど大きく自分を含めた世界が違ってきます。

 それに何よりも、気付いていなければ解決の手がかりさえ見つかりません。

 病もその延長にあります。

 自分に気付くことが病を防ぐ第一歩でもあります。


 是非とも呼吸法と瞑想は、日常的に取り入れることをお勧めします。



次回の養生講座は11/21(土)PM5:00より

 永松先生による~体の使い方~です。

参加希望の方はHPの一の会養生講座のご案内よりお問い合わせください。



2015年11月1日日曜日

10/24 養生講座~体の使い方~

 いおり鍼灸院スタッフの三谷です。

 今回の養生講座は、初めて参加される方が多かったのもあり、以前にも行った船漕ぎ運動を
復習しました。

 船漕ぎ運動は、文字通り船を漕ぐ動作なのですが、腕の力だけで漕ぐのではなく丹田を軸とした体重移動がポイントとなります。

 単純な動作なのですが、これを日常生活の動作に用い、常に体全体を意識しながら行うと疲れ方が全然違うと実感しています。

 現代人は、思考が優先し、身体感覚がおろそかになっているので、どうしても重心が高くなっています。

 何気ない丹田呼吸や気をおろした体の使い方は、現代人はほとんどできていないです。疲れやすいのも、当然のように感じます。

 少しでもこの体の使い方を感覚として理解できると、自分で意識して練習することができるので、鍼灸師であれば同じ鍼をしても、不思議と効果がより高まります。しかもどれだけ集中しても疲れません。

 一般の人であっても仕事の効率が上がるだけでなく、身体の軸を意識していると、対人関係も楽に意思疎通が行えます。

 健康食品やサプリメントを摂る人が多いですが、自分自身の呼吸や身体感覚を意識して生活を送ることこそが、本当の健康につながるように、僕は感じます。


 
 自分の体と心の軸をしっかりと構築し、身の回りの様々な出来事に対応することが大切なのだなと、段々と分かるようになってきました。

 実際に永松先生に触れて頂くと、こちらの気を感じ取ってくださり、僕自身の気の置き所を自覚しやすいように導いてくださいます。

 リアルに体の使い方が、からだの感覚を通して伝わってくるのですごくわかりやすいです。

 人間は解剖学的な機械システムではないので、実際に触れて感じることこそが大事です。

 まずは、自分の軸をしっかりと感じ取れるようになり、その上で身体感覚に任せる。

 あらゆることに通じることなのだと分かるのですが、これがなかなか・・・

 丹田に重心を置くことが習慣になるまで コツコツと続けるのが一番の近道ですね。



 次回の養生講座は11/7金澤先生による呼吸瞑想です。

 ご興味のある方はHPよりお問い合わせください。



2015年10月9日金曜日

10/3 養生講座 ~呼吸瞑想~

  いおり鍼灸院スタッフの三谷です。


 今回は呼吸瞑想を始める前に「自動運動」を行いました。

 僕たちは普段、身体の自然な動きのエネルギーを意識で抑え込んでしまっているそうです。

 その抑え込んでしまっている気を、自然に沸き起こってくる身体の動きに任せ切ることで解放させるというものです。

  自動運動は、上半身を前屈し、力を抜いておくと徐々に出てきます。

 かく言う、僕は出てこなかったのですが。。。

 自動運動が出ない人は、どこかにまだ力が入っているから出ないか、意識の力が支配的なわけです。

 出る人は、余分な力をぬけますし、意識も緩むので、その後の呼吸瞑想がやりやすくなります。、


自動運動の指導中の1枚



 その後、いつも通り呼吸瞑想に入っていきました。

 永松先生の身体学講座で教えていただいている、体の使い方を試しながら座ると永遠に座っていれそうなくらいに安定して座れました。

 安定して座れると心の移り変わりが普段よりも少なく、心と体はどちらがおかしくなっても、良くないほうに引っ張られます。

 逆に楽な姿勢や楽な気の持っていき方ができれば、心と体は安定し、些細なことには動じなくなります。


瞑想中の金澤先生

 些細なことでも楽しいと感じれるようにするには、体から変えていくのも一つですね。


 次回の養生講座は、10/24(土)永松先生による身体学講座です。

 ご興味のある方は、HPよりお問い合わせください。

 ※会場が普段とは異なりますのでご注意ください。













2015年10月2日金曜日

9月26日の養生講座を終えて


 9月26日の養生講座『気を意識した体の使い方』では、前回の「立禅」の内容を応用し、効率的な「歩き方」について練習しました。

「疲れにくい立ち方」を実演中の永松周二先生

 まずは「立禅」の復習から。

 地球の重力をまっすぐに受けて足の裏まで落とす「立身中正」の状態を取れるということは、良い歩行のための基本となります。

「立身中正」を磨いていくために、自分の背骨の癖をチェック。

 「立身中正」に磨きを掛けていくためには、自分の背骨の癖をよく実感できていることが大切です。

 そこで、今回は、その確認方法を新しく教わりました。

 一回一回、広げた腕の角度を上下に変化させつつ、上の写真のようにいすを使って背中を反らせることで、負担が自分の背骨のどの高さに生じやすいか、チェックしていきました(転倒にはどうぞご注意ください)。

 負担の生じるところが、普段、重力をせき止めやすいところだということです。

力を発揮しやすい立位と発揮しにくい立位


 上の写真──左のような姿勢で体を使い続けられれば無理は掛かりませんが、右のような姿勢で無自覚なままにいつも頑張って生活しているとすると……疲れ具合に差が出るのも当然ですよね。

 肩の上がり具合や立ち位置など、日常生活において工夫できることはたくさんありそうです。

「効率の良い歩き方」を実演中の永松先生

 最後に、この日のテーマであった「歩き方」について。

 上の写真は、左の永松先生が、右の方の抵抗を押し返しながら歩いている最中の一コマです。


 筆者・稲垣も、挑戦してみましたが……難しい!

 けれど、ポイントは分かってきつつあります……多分……。

 いかに上下動を少なくして、「立禅」で感じていたエネルギーを前への推進力に変えていくか。

 「二目平視」や「三尖相照」で学んだ「視線の力(意識の力)」が大切になってくるのだと解釈しています。

 伏し目がちで、意識を落として歩いてしまうと、その反動を一歩ごとに頭から逃がしてやる必要性が生じ、非効率的な前進運動になってしまうのだと思います。

 まるで、卑屈さが必ず傲慢さを生むかのようです。

 「体の使い方」は、実は「心の使い方」にもつながるのですね。

  • 次回の養生講座
    • 呼吸瞑想 ⇒ 10月3日(土)17時より、いおり鍼灸院と同ビルの3階・大会議室にて。
    • 気を意識した体の使い方 ⇒ 10月24日(土)17時より、7COLORS STUDIOのイエロースタジオにて。

 詳細は「いおり鍼灸院」のホームページでご確認ください。



2015年9月17日木曜日

9/12 養生講座~呼吸瞑想~

 いおり鍼灸院スタッフの、三谷です。


 呼吸瞑想の良さは、いつでも・どこでもできることにあります。

 電車の中やお風呂など、場所をあまり問わずにできます。

 慌ただしい日常で、少しの時間に意識的になり、自分の心の移り変わりを密に感じ取れるようになると、今の自分の気持ちや過去の自分の気持ちの整理をつけやすくなります。

 そうなると、過去に囚われず、日々新たな気持ちでエネルギッシュに過ごすことが段々とできるようになるのです。


 今回の呼吸瞑想の様子です。







 言葉で伝えるのには、限界があります。

 自分の体で体験するのが一番ですね。

 僕の感覚では、言葉で表現しきれないのがどうも、もどかしく感じます。



 いおり鍼灸院の受け受けには、「呼吸瞑想へのいざない」という冊子を置いています。

 通院中の方は、ぜひ手に取ってご覧ください。

 「呼吸瞑想へのいざない」は、近日出版予定です。


※「一の会」に、ご参加頂いた方と通院中の方には、無料で配布しております。




 講座では、限られた時間内で、できるだけ呼吸瞑想を体験する時間を多くしてしていますので、ご参加の方は「呼吸瞑想へのいざない」 を、よくお読みになって下さい。



 次回の養生講座は9/26(土)17時より永松先生の~気を意識した体の使い方~です。

 詳しくはこちらをご覧ください。 ↓

















2015年9月2日水曜日

8/22 養生講座~身体学~


 いおり鍼灸院スタッフの三谷です。

 今回の永松先生の講座は、「立禅」。

 「座禅」は瞑想を座っておこなっているのですが、立った状態で瞑想を行うわけですから「座禅」よりも高度になってきます。

 座った瞑想を基礎として、日常生活でどのように応用するのかといった具体的な方法です。

 そこで、瞑想を日常生活に取り入れていくには、動きながらでも座っている時の様な瞑想状態を維持できるようになることでさらに体を楽に使えます。

 ちなみに、瞑想とはボーっとするのとは逆に、自分の心の動きと五感を研ぎ澄ますための方法です。




立禅の指導中の永松先生

 その立禅の基本は、

 1.立身中正  2.二目平視  3.虚領頂頸  4.含胸抜背  5.沈肩遂肘  6.気沈丹田

 7.円股  8.三尖相照  とに分けてご指導いただきました。


 中でも特に今回、二目平視と三尖相照がよりリアルに立体感をもって感じることができました。

 視線と手の向きと股関節の向きと丹田の向きをすべてそろえた時とバラバラの時とでは、相手から受ける印象が全く異なりました。

 この感覚は、ぜひ一度実際に受けてみて、実感して頂きたいと思います。





 身体学のような体を使って行うことは、実際に触れてその場で実感して頂くのが、一番早く学びとる手段だからです。

 資料を見て出来るのであれば、武道の世界に『口伝の技』などは必要ありません。

 その場で一緒に共感しながら進めると、より一層理解が深まるので、是非一度永松先生の身体学を受講してみてください。


次回の永松先生の身体学は9/26(土)

大阪府大阪市淀川区西中島3丁目20 「7colors Music School」にて行います。

詳しくはいおり鍼灸院HP「一の会養生講座」の方に載せていますでそちらをご覧ください。





2015年8月27日木曜日

会場変更のお知らせ・・・「一の会 養生講座」

9月26日(土)「一の会 養生講座」


永松周二先生による身体学講座 

会場:STUDIO 7COLORS 


<住所>
〒532-0011 大阪市淀川区西中島3−20−8 新和ビル10階 株式会社テイクセブン


 地下鉄御堂筋線「西中島南方(にしなかじまみなみかた)」駅、1番出口から徒歩30秒

◆ 阪急電鉄京都線「南方(みなみかた)」駅、徒歩2分

 ※吉野家の隣のビル「新和ビル」10階(1階が「得正」と「フジカラー」です)





2015年8月11日火曜日

8/8 養生講座「呼吸瞑想」

 8月8日土曜の午後、ゴジラが現れるのではないかと思われるほどの、激しい雷雨。

 動きが取れないと、連絡があり欠席された方もいらっしゃいましたが、呼吸瞑想会は通常通り行いました。

 身体というのは、意識でコントロールされているため、身体本来の自然な動きが制限されています。

 それを感じ、取り戻すには、身体の自然な動きを起こさせることが必要です。

 野口整体などでも、自動運動として取り上げられていますが、自動運動がなかなか起きない人がほとんどです。

 「一の会 養生講座」でも前回に引き続き、簡単に自動運動が起きる手掛かりになることをお伝えしました。

 今回は、呼吸法 10分×2回  瞑想 10分×2回 行いました。

 

筆 者


 瞑想は、無心になったりボーっとすることが目的ではなく、むしろ反対です。

 身体を動かすと、心は猛スピードで動きます。そこで身体の動きを止め、心と五感、呼吸に意識を集中させます。

 すると今まで聞こえていても聞こえていなかった、些細な音や心の動き、自分の身体の感覚に気づくようになります。

 自分のことは、自分が最もよく知っている・・・

 にもかかわらず、自分の心に、身体に何が起きているのか、何を感じているのか。

 そのような肝心なことが分からなくなって混乱するからこそ、占いからカウンセリング、医療に頼る必要性が出てくるのです。

 時に自分を見失うことは、誰にでもあります。信頼すべきアドバイザーも、時には必要です。

 しかしながら、中心の軸になるのは自分自身の感覚です。

 

永松先生と今波先生 気合入っていますね。




 意識と無意識の領域にまたがって行われる呼吸。

 宗教的気づきから、肉体的健康法として、古来より連綿として行われてきた呼吸法。

 自分自身に目を向ける瞑想にしろ呼吸法にしろ、あまりに簡単に過ぎますが結果は確実です。

 この簡単に過ぎて、見過ごされがちな呼吸瞑想を、知って行うと行わないのとでは、天地の差が現れます。


 釈迦も、呼吸法と瞑想で悟りに至られてます。

 釈迦は、特別な存在ではなく、私たちと等しく同じ自然界の法則の中で生きています。

 釈迦と私たちを隔てているものは、何もないのです。



心と身体の感覚に焦点を当てながら、ゆったりとした呼吸を行います。




 参加者の方から、以下のようなコメントを頂いています。

 何かにつけて不安になったり恐くなったりしている時が相変わらずあるんですが、勝手に何かをイメージしたり、過去に持った感情でグルグル感じてるだけだなーと、ふと気づくことができるようになってきました。」

 「毎日の習慣として行っています。自分がこだわっていることが、自分を苦しめていると気づいて、こだわりを手放すことが出来ました。」


 筆者も、同様の体験が数限りなくあります。

 まず、大事なことは、いまここに『気づく』こと。

 ここがスタートです。

 なにもしない人、月一回だけでも体験する人、時々でも自宅で行う人、日々の習慣として行う人。

 それぞれに応じて自然天道は、各自の望みに応じて適うものです。

 万事、この真理は貫徹されています。


 今後の予定
 
 9/12(土)~呼吸瞑想~ 筆者金澤が執り行います。

 永松先生による、~気を意識した体の使い方~は8/22(土)

 詳しく知りたい方、興味を持たれた方は一の会・養生講座のご案内よりお問い合わせください。








 

2015年7月29日水曜日

7/25 養生講座~気を意識した体の使い方~

 いおり鍼灸院スタッフの三谷です。

 今回の講座は自分の体の感覚を、いかに意識できるかがポイントでした。

 普段の生活において、力を入れて何かに取り組んだりすることは容易ですが、

意識して余分な力を抜くというのはなかなか難しいもので、無気力とはまた違い言葉では

説明しがたい感覚です。




 現代社会では、どうしても体の純粋な感覚よりも、頭で考えることが先行してしまいます。

 東洋医学においてもっとも大事なのは、自分の感覚です。

 何気ないことで病院に行って、そこで病名をつけられたがために病気から抜け出せない人が

後を絶ちません。

 自分の体は、自分で守るしかないとうのが僕の実感です。

 そのためには、自分の体の感覚にいつも敏感であることだと思います。




 永松先生の講座を受け始めてから、僕も小さなことですが、「今、力入ってるな」という感覚に

気づくようになりました。

 こういう小さな感覚に気付いていくことが、養生につながると思います。



 次回の養生講座は8/8(土)~呼吸瞑想~ 金澤先生です。

 永松先生による、~気を意識した体の使い方~は8/22(土)です。

 詳しく知りたい方、興味を持たれた方は「一の会・養生講座のご案内」よりお問い合わせください。



2015年7月15日水曜日

7/11 養生講座「呼吸瞑想」

いおり鍼灸院スタッフの三谷です。

今回も呼吸法と瞑想を約1時間程しました。

瞑想をしていると、いつもいろんなことがぐるぐると頭をめぐります。

自分が普段こんなことで怒っていたんだなとか、今日の晩御飯は何にしようとか、たわいもないこと

がめぐることがほとんどです。



時にすごい良いアイデアがぽっと浮かんでくることもあります。けれどもそれはそれで置いておく。

すごくもったいないと思うけれど、またいつか浮かんでくるであろうと放っておく。

今回も座っていてすごい良いアイデアが浮かんだのでブログに書こうと思ったのですが、どこかに

いってしまいました。

座っていると、こういうことはよくありますが、それも含めて瞑想だなと思います。

いろいろ考えている僕は、まだまだ悟れそうにないです。




次回は7/25(土)永松先生による~体の使い方~です。

金澤先生による~呼吸瞑想~は8/8(土)です。

ご興味を持たれた方はいおり鍼灸院のHPにて詳細をご覧ください。



2015年7月1日水曜日

気を意識した身体の使い方 6月27日(土)


627日に行われた永松先生の身体学講座、今回は武道の「三見之大事」ということで、

相手の動きのどこをみれば、相手の働きをとらえることができるかという内容でした。



1、太刀先の事・・太刀先を見ることで、長短を知る。

2、敵の拳の事・・太刀のもとである拳を見る。

3、敵の顔の事・・相手の意図の兆し、働きを察知する。









一見とっつきにくそうな武道の世界ですが、それを日常生活にまで応用を広げていく。

永松先生の世界観はとても渋いですが、生きる上で大事なことを色々教えて頂けます


「考え方」や「気の使い方」は自分次第で無限に広げていくことができるので、この講座で習った

ことが日常生活や仕事の上で自分の可能性を広げていくヒントになるのではないでしょう

か。


次回の永松先生の「気を意識した身体の使い方」講座は725日(土)1700~です。

養生講座の日程・詳細はこちらでご確認ください。⇒『一の会・養生講座』のご案内








2015年6月17日水曜日

6/13 一の会・養生講座(呼吸瞑想)報告


いおり鍼灸院スタッフの三谷です。

  呼吸瞑想をしていると少しの物音でも耳に入ってきたり、空気が流れている音が聞こえてきたりします。

 それだけ体の感覚が研ぎ澄まされていくということです。

 ただ坐るだけですが、ぼーっと座るのとは違う。これが難しい。


 瞑想していると、いろんな感情や過去の体験が湧いてきたりします。

 自分がまだ引っかかっている気持ちや体験を整理するいい機会です。


       
金澤先生



 ただ、一人だと坐ろうと思ってもなかなかできないものです。

 月に1回、こうして皆さんで集まり坐ることで、少しでも日頃抱えるストレスと緊張に気づき、緩め開放できればと思います。


瞑想前にストレッチする永松先生



次回の「一の会・養生講座」は6/27(土)永松先生による『気を意識した体の使い方』です。

金澤先生による『呼吸瞑想』は7/11(土)です。

ご興味を持たれた方はいおり鍼灸院のHPよりお問い合わせください。










2015年5月25日月曜日

5/23 一の会養生講座

5/23 養生講座 新陰流 身懸五箇之大事


 いおり鍼灸院スタッフの、三谷です。

 前回の養生講座に引き続き、身体の使い方を柳生新陰流を通じて学びました。


                
         木刀を使って気の置き所を説明する様子(右)永松先生と稲垣先生



 いかに丹田に気を置くかで、身体にかかる負担が全く違うことを実感しました。

 このことを道具(木刀)を使ってみることで、丹田への気の持っていき方と重心のとり方がとら

えやすくなります。

 また、普通の木刀と柳生新陰流の木刀では、気のもっていきやすさが格段に違うことも実感しました。

 柳生新陰流の木刀は、さすがに道具としては洗練され、研ぎ澄まされているような感覚を持ちました。

 普段木刀を手にする機会などないので、とても新鮮でした。



                最後に、上がった気をみんなで下ろしている様子  


 全体を通じて、普段から知らず知らずの間に、いかに余分な力が入っているかを実感しました。

 肩が凝りやすい方や片頭痛がある方などは、もしかすると気の使い方がうまくいってないからかもしれません。

 一人で呼吸法をするのもいいですが、時には道具を使って皆さんと一緒に行うと、場の気を通じて新たに気づくことも多くあると思います。



次回は6/13に金澤先生による「呼吸瞑想会」です。

永松先生による「気を意識した体の使い方」は6/27です。

どなたでも自由にご参加いただけます。

ご興味を持たれた方はいおり鍼灸院までお問い合わせください。



2015年5月23日土曜日

瞑想するということ(3)





 瞑想を通じて、自分の感情や浮かんでくるイメージの中に素直に入っていくと、自我意識の根底には、不安と恐れが存在することが自覚できる。

 この不安と恐れは、自分が世界から分離された状態‐孤独として意識されることから生じる。

 瞑想を通じて自分自身と向き合えば、自分自身を観察するものと、されるものが存在する。

 誰でもが、簡単に体験できることである。






 観察するものと、されるもの。

 自分自身の意識が、すでに分離された状態なのである。

 この、分離された観察するものと、されるものとの間には、葛藤‐争いが生じる。

 この自我意識が、目の前の現実に投影され、自分とは分断された油断のならない世界として、あたかも現実かのように映し出すのである。

 衝動的事件の背景にある自意識などは、その端的な例である。


 そして自我は、自我を守ろうとして思考を始める。

 小さな出来事に、思考を働かせれば簡単に大きくできる。

 小さな傷を、いとも簡単に大きくできるのも、この思考である。

 ただ、「悲しい」

 ただ、「腹が立つ」

 たったこれだけのことが、自我の正当性‐思考を通じて戦う相手を多く作り出す。

 そして正当性‐思考は、糊と化して過去の出来事に執着するようになる。

 すると過去の出来事が頭から離れなくなり、苦しみとして自覚される。

 思考は、分離と執着を促す。

 

 思考が作り出す平和は、幻想のように一時的に感じさせるだけ。

 歴史的に、戦争が繰り返し行われてきた訳である。

 





 この、自我が作り出す世界を、やめさせようとせずに「ただながめる」

 瞑想した結果を期待せずに、「ただながめる」

 期待さえ、自我が欲する。



 次回の養生講座は5/23(土)・6/27(土)

 永松先生による「気を意識した体の使い方」です。

 筆者金澤による呼吸瞑想は次回6/13(土)です。


 どなたでも自由にご参加いただけます。

 ご興味を持たれた方、参加希望の方はいおり鍼灸院までお問い合わせください。