2015年11月25日水曜日

自他超越!? 11/7 養生講座~呼吸瞑想~

 いおり鍼灸院スタッフの三谷です。

 自他超越? の感覚をちらりと垣間見たような瞑想会になりました。


 自他超越って、たいそうな表現ですが、実は簡単な所作で体験できます。(と、思います)


 先ず、姿勢を正して呼吸を調えます。

 そのままにして、しばらく右手の感覚に意識を集中します。

 次いで左手に意識を向けて、その手の感覚に集中します。

 そしておもむろに両手を合わせ、合掌します。

 しばらくこのままで、呼吸から意識を離さず、両手の感覚に意識を合わせます。

 しばらくすると、いつの間にか両手がひとつに感じて来るのです。

 右手が、左手が感じているのでも無い・・・両手がひとつとして感じている・・・


 当たり前と言えばそうなのですが、合掌という簡単なポーズを意識的に感じてみたことが無かったので、いまさらながら不思議な感じがしました。


 人と接した時、相手が感じているのか、ただ自分が感じているのか・・・

 このあたりのことは、いつもあいまいでモヤモヤしてしまいます。

 人間関係に生じる誤解や行き違いも、このあたりにあるのかもしれません。

 ここに思考が入ると、さらに際限なくモヤモヤが大きくなってしまうな~と、ちょっと振り返って思いました。


 分別なく、ただ素直に感じていると、相手の感じていることと、自分が感じていることが一体となるんだ!

 と、まあこんなふうに理屈では思ったのですが、これがなかなか・・・


 人の身体に直接触れる東洋医学にも、分別知としての理論はあります。

 金澤先生が、人に触れる時には、一切を忘れて 「ただ触れて感じる」 とおっしゃってる意味が、何となく分かったかのように、チラッと感じました。

 思い込み、偏見、自分勝手な都合で人に接しない。

 人や物事に向かい合っているときの、自分の状態。

 これだなって、感じました。

 





 自分の感じていること、そして気持ちに意識的になること。

 それには、ちょっとしたときに自分の呼吸に意識を向けるのが一番大切です。

 意識的であるかどうか、気付いているかいないのか、ちょっとした違いのようですが、天地の差ほど大きく自分を含めた世界が違ってきます。

 それに何よりも、気付いていなければ解決の手がかりさえ見つかりません。

 病もその延長にあります。

 自分に気付くことが病を防ぐ第一歩でもあります。


 是非とも呼吸法と瞑想は、日常的に取り入れることをお勧めします。



次回の養生講座は11/21(土)PM5:00より

 永松先生による~体の使い方~です。

参加希望の方はHPの一の会養生講座のご案内よりお問い合わせください。



2015年11月1日日曜日

10/24 養生講座~体の使い方~

 いおり鍼灸院スタッフの三谷です。

 今回の養生講座は、初めて参加される方が多かったのもあり、以前にも行った船漕ぎ運動を
復習しました。

 船漕ぎ運動は、文字通り船を漕ぐ動作なのですが、腕の力だけで漕ぐのではなく丹田を軸とした体重移動がポイントとなります。

 単純な動作なのですが、これを日常生活の動作に用い、常に体全体を意識しながら行うと疲れ方が全然違うと実感しています。

 現代人は、思考が優先し、身体感覚がおろそかになっているので、どうしても重心が高くなっています。

 何気ない丹田呼吸や気をおろした体の使い方は、現代人はほとんどできていないです。疲れやすいのも、当然のように感じます。

 少しでもこの体の使い方を感覚として理解できると、自分で意識して練習することができるので、鍼灸師であれば同じ鍼をしても、不思議と効果がより高まります。しかもどれだけ集中しても疲れません。

 一般の人であっても仕事の効率が上がるだけでなく、身体の軸を意識していると、対人関係も楽に意思疎通が行えます。

 健康食品やサプリメントを摂る人が多いですが、自分自身の呼吸や身体感覚を意識して生活を送ることこそが、本当の健康につながるように、僕は感じます。


 
 自分の体と心の軸をしっかりと構築し、身の回りの様々な出来事に対応することが大切なのだなと、段々と分かるようになってきました。

 実際に永松先生に触れて頂くと、こちらの気を感じ取ってくださり、僕自身の気の置き所を自覚しやすいように導いてくださいます。

 リアルに体の使い方が、からだの感覚を通して伝わってくるのですごくわかりやすいです。

 人間は解剖学的な機械システムではないので、実際に触れて感じることこそが大事です。

 まずは、自分の軸をしっかりと感じ取れるようになり、その上で身体感覚に任せる。

 あらゆることに通じることなのだと分かるのですが、これがなかなか・・・

 丹田に重心を置くことが習慣になるまで コツコツと続けるのが一番の近道ですね。



 次回の養生講座は11/7金澤先生による呼吸瞑想です。

 ご興味のある方はHPよりお問い合わせください。