自他超越? の感覚をちらりと垣間見たような瞑想会になりました。
自他超越って、たいそうな表現ですが、実は簡単な所作で体験できます。(と、思います)
先ず、姿勢を正して呼吸を調えます。
そのままにして、しばらく右手の感覚に意識を集中します。
次いで左手に意識を向けて、その手の感覚に集中します。
そしておもむろに両手を合わせ、合掌します。
しばらくこのままで、呼吸から意識を離さず、両手の感覚に意識を合わせます。
しばらくすると、いつの間にか両手がひとつに感じて来るのです。
右手が、左手が感じているのでも無い・・・両手がひとつとして感じている・・・
当たり前と言えばそうなのですが、合掌という簡単なポーズを意識的に感じてみたことが無かったので、いまさらながら不思議な感じがしました。
人と接した時、相手が感じているのか、ただ自分が感じているのか・・・
このあたりのことは、いつもあいまいでモヤモヤしてしまいます。
人間関係に生じる誤解や行き違いも、このあたりにあるのかもしれません。
ここに思考が入ると、さらに際限なくモヤモヤが大きくなってしまうな~と、ちょっと振り返って思いました。
分別なく、ただ素直に感じていると、相手の感じていることと、自分が感じていることが一体となるんだ!
と、まあこんなふうに理屈では思ったのですが、これがなかなか・・・
人の身体に直接触れる東洋医学にも、分別知としての理論はあります。
金澤先生が、人に触れる時には、一切を忘れて 「ただ触れて感じる」 とおっしゃってる意味が、何となく分かったかのように、チラッと感じました。
思い込み、偏見、自分勝手な都合で人に接しない。
人や物事に向かい合っているときの、自分の状態。
これだなって、感じました。
自分の感じていること、そして気持ちに意識的になること。
それには、ちょっとしたときに自分の呼吸に意識を向けるのが一番大切です。
意識的であるかどうか、気付いているかいないのか、ちょっとした違いのようですが、天地の差ほど大きく自分を含めた世界が違ってきます。
それに何よりも、気付いていなければ解決の手がかりさえ見つかりません。
病もその延長にあります。
自分に気付くことが病を防ぐ第一歩でもあります。
是非とも呼吸法と瞑想は、日常的に取り入れることをお勧めします。
次回の養生講座は11/21(土)PM5:00より
永松先生による~体の使い方~です。
参加希望の方はHPの一の会養生講座のご案内よりお問い合わせください。