2015年5月25日月曜日

5/23 一の会養生講座

5/23 養生講座 新陰流 身懸五箇之大事


 いおり鍼灸院スタッフの、三谷です。

 前回の養生講座に引き続き、身体の使い方を柳生新陰流を通じて学びました。


                
         木刀を使って気の置き所を説明する様子(右)永松先生と稲垣先生



 いかに丹田に気を置くかで、身体にかかる負担が全く違うことを実感しました。

 このことを道具(木刀)を使ってみることで、丹田への気の持っていき方と重心のとり方がとら

えやすくなります。

 また、普通の木刀と柳生新陰流の木刀では、気のもっていきやすさが格段に違うことも実感しました。

 柳生新陰流の木刀は、さすがに道具としては洗練され、研ぎ澄まされているような感覚を持ちました。

 普段木刀を手にする機会などないので、とても新鮮でした。



                最後に、上がった気をみんなで下ろしている様子  


 全体を通じて、普段から知らず知らずの間に、いかに余分な力が入っているかを実感しました。

 肩が凝りやすい方や片頭痛がある方などは、もしかすると気の使い方がうまくいってないからかもしれません。

 一人で呼吸法をするのもいいですが、時には道具を使って皆さんと一緒に行うと、場の気を通じて新たに気づくことも多くあると思います。



次回は6/13に金澤先生による「呼吸瞑想会」です。

永松先生による「気を意識した体の使い方」は6/27です。

どなたでも自由にご参加いただけます。

ご興味を持たれた方はいおり鍼灸院までお問い合わせください。



2015年5月23日土曜日

瞑想するということ(3)





 瞑想を通じて、自分の感情や浮かんでくるイメージの中に素直に入っていくと、自我意識の根底には、不安と恐れが存在することが自覚できる。

 この不安と恐れは、自分が世界から分離された状態‐孤独として意識されることから生じる。

 瞑想を通じて自分自身と向き合えば、自分自身を観察するものと、されるものが存在する。

 誰でもが、簡単に体験できることである。






 観察するものと、されるもの。

 自分自身の意識が、すでに分離された状態なのである。

 この、分離された観察するものと、されるものとの間には、葛藤‐争いが生じる。

 この自我意識が、目の前の現実に投影され、自分とは分断された油断のならない世界として、あたかも現実かのように映し出すのである。

 衝動的事件の背景にある自意識などは、その端的な例である。


 そして自我は、自我を守ろうとして思考を始める。

 小さな出来事に、思考を働かせれば簡単に大きくできる。

 小さな傷を、いとも簡単に大きくできるのも、この思考である。

 ただ、「悲しい」

 ただ、「腹が立つ」

 たったこれだけのことが、自我の正当性‐思考を通じて戦う相手を多く作り出す。

 そして正当性‐思考は、糊と化して過去の出来事に執着するようになる。

 すると過去の出来事が頭から離れなくなり、苦しみとして自覚される。

 思考は、分離と執着を促す。

 

 思考が作り出す平和は、幻想のように一時的に感じさせるだけ。

 歴史的に、戦争が繰り返し行われてきた訳である。

 





 この、自我が作り出す世界を、やめさせようとせずに「ただながめる」

 瞑想した結果を期待せずに、「ただながめる」

 期待さえ、自我が欲する。



 次回の養生講座は5/23(土)・6/27(土)

 永松先生による「気を意識した体の使い方」です。

 筆者金澤による呼吸瞑想は次回6/13(土)です。


 どなたでも自由にご参加いただけます。

 ご興味を持たれた方、参加希望の方はいおり鍼灸院までお問い合わせください。






 

 

 

2015年5月11日月曜日

5/9 養生講座活動報告




 毎回、ただ坐って呼吸する。

 この講座では個人的な体験に重きを置いていますので、予断にならないよう、あまり言葉を用いず、坐り方と呼吸の仕方だけを簡単に説明しています。





 今回に限っては、「思考」について少しだけ簡単にお話をさせて頂きました。

 思考は、無くてはならない大切な道具なのですが、時として人を幻想の中に引き込みます。

 思考は、過去・現在・未来という本来存在しない時間軸を用いて現在地を確認します。

 このことについては、後述する予定です。





 ご参加くださってる方々、言葉ではない何かを感じてくださってるのでしょう。

 なにも期待せず、みんなでひとつの場を共有して、ただ呼吸に意識を向けて坐る。



 次回の養生講座は5/23(土)

 永松先生による「気を意識した体の使い方」です。

 筆者金澤による呼吸瞑想は次回6/13(土)です。


 どなたでも自由にご参加いただけます。

 ご興味を持たれた方、参加希望の方はいおり鍼灸院までお問い合わせください。



 
 

2015年5月2日土曜日

4月25日 養生講座活動報告



永松先生の気を意識した体の使いかた

この講座では「力を抜く、腹式呼吸、臍下丹田に意識をおく」

これらを反復して行っています。





今回は木刀を使って丹田に意識をおいて構えるという練習を行いました。

なるほど、道具を持って行うと違いがよく分かります。

丹田に意識をおくと木刀にかかる力の具合がまったく異なります。







オイゲン・へリゲル著書の「弓と禅」の中で、彼が弓の師匠から

「弓を射るときは、筋肉を強めるのではなく、全身の力を抜くこと」

そして「呼吸を正しくすること」と教わっています。

呼吸を正しくし、力を抜けば抜くほど楽に弓を引くことができるように

なるというのです。


腕に力を入れずに弓を引くとはどうやるのかと思いますが、

力を抜いて呼吸を淀みなく四肢に流し、臍下丹田に意識をおくことで

力を入れるよりも、更に大きな力が発揮できるということがここにも記してあります。


ぜひこの講座で自身が備えもっている力を体感してみてください

次回の永松先生の養生講座は5月23日です。