2015年3月13日金曜日

3月7日の呼吸瞑想を終えて

 いおり鍼灸院・副院長の稲垣です。

 金澤先生による3月7日の呼吸瞑想のテーマは、東洋医学で言うところの「枢機」の改善でした。

腹式呼吸に付け足す動作を説明する金澤先生(左)

 呼吸というのは、「吸う」と「吐く」という正反対の動作の繰り返しですよね。

 こういった相反する2つの生理現象の間を取り持ち、両者をスムーズに切り替えながら継続させる生体の調整作用を「枢機」と呼びます。

 「枢機」が仕事をしてくれていない中で良い呼吸をしようとしても、無理やり吸い、無理やり吐くことになるので、とてもしんどく、「腹式呼吸は難しい」と感じられたりします。また、普段の楽な呼吸が、浅くて不完全なものでしかなくなってしまうのです。

ひねりと伸展の動作を加えた腹式呼吸

 脇腹というのは、東洋医学の人体観では「枢機」を象徴する部分です。

 写真のように、下半身の力を借りて脇腹を伸ばすという動作は、東洋医学的視点では、人が衰え病んでいくプロセスを巻き戻すような行為でもあります。

 当日の呼吸瞑想会の後、私は、空気がいつもより幅広くお腹へ入ってくるような感覚を味わうことが出来ました。

 「枢機」のサビを落とすことが出来たようですね。

 今後の予定として、金澤秀光先生の『呼吸瞑想』講座は4月11日5月9日・6月13日に、永松周二先生の『気を意識した体の使い方』講座は3月28日4月25日・5月23日・6月27日に開催していきますので、ご興味を持たれた方は、どうぞいおり鍼灸院までお問い合わせください。

2015年3月3日火曜日

2/28日養生講座

2/28日養生講座


 2/28日に永松先生による身体学の講座がありました。今回は五禽戯シリーズ最後、鳥でした。

 これまで虎、鹿、熊、猿の動きをしてきましたが、鳥は僕個人としては過去4つの中では、最もとりやすいポーズでした。自分が酉年というのが関係しているのでしょうか…


 永松先生に触れる今波先生 : 永松先生のお体に直接触れると、身体内部の気の動きが伝わってきます。これをつかむことが重要なんです。  

                    

 しかし僕は、動きはしっくりきても肝腎の呼吸がうまくいかず、逆に気が昇ってしまって途中頭が痛くなってしまいました。まだまだ訓練が必要なようです!


 ですが、今まで通してやってきて思うのは、これらの事を意識せずにできるようになり、体全体を使えるようになると、一部分だけが異常にしんどくなってしまうようなことは、なくなると実感しました。


 最近僕自身の体験としても、長時間立っているとどうしても腰が痛くなることがあったのですが、

呼吸を意識して体の使い方を意識していると、いつもより楽で痛くないという経験をしました。

 これらのことを、意識せずともできるようになりたいものです。



 次回の永松先生による講座は3/28日です。ご興味を持たれた方はいおり鍼灸院までご連絡ください。


「一の会」のご案内 →「一の会 養生講座」